目次
🧄にんにく(大蒜)|巡りと温めで元気をつくる“食べる天然サプリ”
「手足が冷える」「疲れやすい」「胃腸が弱っている気がする」──
そんなとき、薬膳の世界で頼りになる存在がにんにく(大蒜)です。
にんにくは、薬味という枠を超えた“温めて巡らせる力”の持ち主。
風邪予防・食欲増進・冷えケアなど、女性の毎日にそっと力を添えてくれる薬膳素材です。
🌿薬膳でのにんにくの位置づけ
中医学でにんにくは「大蒜(だいさん)」と呼ばれ、温性で辛味。
帰経は脾・胃・肺に入り、温中健胃・解毒・行気といった働きがあり、体を温めながら消化器の働きを助け、巡りを促す素材です。
また、抗菌・抗ウイルス作用が強く、風邪や感染症の予防にも用いられます。
和名 | にんにく(大蒜) |
---|---|
中薬名 | 大蒜(だいさん) |
分類 | 根菜類・薬味 |
四気 | 温性 |
五味 | 辛 |
帰経 | 脾・胃・肺 |
主な効能 | 温中健胃・行気・解毒・殺虫 |
💡にんにくが女性にうれしい理由
- 1. 冷え・巡りのケア:陽気を補い、手足の冷え・血行不良に◎
- 2. 食欲・胃腸サポート:“脾胃”の働きを高め、食欲不振や消化不良をサポート
- 3. 抗菌・免疫ケア:風邪予防・感染対策に
気血の巡りが滞りがちな季節の変わり目や、生理前後の体調不良時にも活用したい一品です。
🍽にんにくのおすすめ薬膳レシピ
🍲にんにくと鶏肉の滋養スープ
陽気を補い、風邪や疲労回復にもぴったり。
- 材料:にんにく、鶏手羽、生姜、ねぎ、クコの実、塩
🥬にんにく炒めの青菜ごはん
食欲のない時や胃腸ケアに。香りで巡りを促進。
- 材料:にんにく、小松菜、もち米、塩、ごま油
🥣黒にんにくと豆腐の薬膳サラダ
発酵にんにくで抗酸化力アップ。美肌と疲労回復に。
- 材料:黒にんにく、豆腐、ナッツ、はちみつドレッシング
🔍体質別の使い方と注意点
- 陽虚タイプ:手足の冷え・疲労感・元気が出ない人に◎
- 脾胃虚弱:加熱して使うと消化を助けながら温める効果も
- 陰虚タイプ:辛熱性が強いので、量は控えめに。のぼせる方は注意
📝まとめ|にんにくは“食べる陽気”。女性の巡りと元気を応援
にんにく(大蒜)は、ただのスタミナ食材ではなく、薬膳の視点では陽気を補い、巡りを助ける力強い味方です。
冷えや疲れ、風邪の予防など、女性にとっての「不調の入り口」を塞いでくれる働きがあります。
少しの量でもしっかりと効果を発揮してくれるので、ぜひ毎日の食卓に“ちょい足し薬膳”として取り入れてみてくださいね。
ページ下部では、他の“温め・巡らせ”系の薬膳食材も紹介しています。
あなたの体調や季節に合った食材を探して、薬膳のある暮らしをもっと楽しんでください。