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秋の乾燥に負けないからだへ|“肺”と潤いを補う薬膳レシピ
「喉がイガイガする」「肌がカサカサする」「空咳が止まらない」──
そんな不調が増えるのが、乾燥の季節である“秋”。
中医学では、秋は“肺”が主役となり、潤いの不足がさまざまな不調につながると考えられています。
この記事では、秋の体をうるおす薬膳食材と、日常でできる潤いケアをご紹介します。
秋は“肺”の季節|乾燥ダメージに注意
肺は、呼吸・皮膚・免疫・水分代謝と関わりが深い臓腑です。
空気が乾く秋には、肺とその経絡に不調が出やすく、咳・喉の痛み・便秘・肌荒れなどが起こりやすくなります。
秋に起こりやすい不調
- 乾いた咳/喉の渇き/声枯れ
- 肌の乾燥/カサつき/化粧ノリの悪化
- 鼻や粘膜の弱り/鼻血/アレルギー
- 便が固く出にくい/腸の乾燥感
薬膳の基本|“潤いと肺”を補う秋の食材
秋の薬膳では、「養肺(ようはい)」と「滋陰潤燥(じいんじゅんそう)」が基本です。
潤いを生む食材を積極的に取り入れ、乾燥ダメージから体を守りましょう。
おすすめの食材
食材 | 作用 | おすすめの食べ方 |
---|---|---|
白きくらげ | 潤肺・美肌・乾いた咳に | 甘煮、スープ、杏仁豆腐風 |
れんこん | 止咳・潤肺・消炎作用 | 煮物、きんぴら、汁物 |
はちみつ | 咳止め・喉の保護・便通調整 | 白湯・ヨーグルト・お粥 |
梨 | 生津潤燥・肺熱を冷ます | 生食、蒸し梨、シロップ煮 |
百合根 | 安神・潤肺・乾いた咳に | 茶碗蒸し、スープ、甘煮 |
簡単レシピ|白きくらげとはちみつの潤いデザート
材料(2人分)
- 白きくらげ(乾燥)5g(戻して細かくちぎる)
- なつめ 2粒(種を取って刻む)
- はちみつ 大さじ1
- 水 400ml
作り方
- 水に白きくらげとなつめを入れて弱火で20分煮る
- 火を止めて粗熱をとり、はちみつを加える
- 冷やしても温かくても美味しい、潤い補給の甘味です
秋のセルフケア|乾燥対策と肺の守り方
- 朝の白湯と深呼吸で肺を潤す
- 加湿・保湿・鼻のケアを意識
- ツボ:列缺(れっけつ)・太淵(たいえん)で肺経の調整
まとめ:潤いは“養う”ことで守られる
秋の乾燥は、体にとって大きなストレスになります。
薬膳で意識的に潤いを補いながら、呼吸と肌と内臓をやさしく守る食事とケアを始めてみましょう。
風邪を引く前に、潤して整える秋習慣をどうぞ。