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🫑ピーマン・パプリカ|巡りとストレスを整える、彩り薬膳の実力派
「最近、イライラしやすい」「気分が落ち込みやすい」「胃腸が重たい」──そんな春〜夏の悩みにぴったりなのが、ピーマンとパプリカ。
単なるカラフルな野菜と思われがちですが、中医学の世界では「肝の巡りを整え、気の停滞を流す」頼もしい存在です。
今回は、“ストレスケア+巡りアップ”の薬膳素材としての魅力をたっぷりお届けします。
実は薬膳向き?ピーマン&パプリカの薬膳的プロフィール
ピーマンもパプリカも、薬膳では「青椒(せいしょう)」と呼ばれ、性味は涼・甘微苦。主に“肝”と“脾”に働きかけ、気を巡らせながら消化を助ける作用があります。
鮮やかな色には抗酸化成分(βカロテン、ビタミンC)が豊富で、ストレスや老化による酸化ダメージの予防にもおすすめです。
和名 | ピーマン・パプリカ |
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中薬名 | 青椒(せいしょう) |
分類 | 果菜類(ナス科) |
四気 | 涼性 |
五味 | 甘・微苦 |
帰経 | 肝・脾 |
主な効能 | 疏肝理気・健脾和胃・清熱解毒 |
ピーマン&パプリカが活躍する3つのシーン
- 1. イライラ・不安感:ストレスによる“気滞”を解消。心を落ち着け、情緒を整える。
- 2. 食欲不振・胃の重さ:肝が脾を傷つけるタイプの胃もたれに。健脾のサポートに。
- 3. 夏バテ・だるさ:ビタミンCで熱を冷まし、涼性で体をクールダウン。
おすすめ薬膳レシピ3選
ピーマンと豆腐のストレス緩和炒め
肝の巡りを整える組み合わせ。味付けはシンプルに。
- 材料:ピーマン、木綿豆腐、生姜、しょうゆ、ごま油
カラフルパプリカの甘酢漬け
目にも美しく、食欲をそそる副菜。酸味で肝をのびやかに。
- 材料:赤・黄パプリカ、酢、きび砂糖、塩
ピーマンと雑穀のサラダ
肝と脾を同時に整えるサポート。美容とバランスの薬膳に。
- 材料:ピーマン、押し麦やもちあわ、オリーブオイル、レモン汁
体質別アドバイスと注意点
- 冷え体質:涼性のため、加熱調理がおすすめ。生食は控えめに。
- 気虚体質:単体ではなく、温補系の食材(生姜、鶏肉など)と合わせてバランスを。
- 肝鬱体質:イライラ・不眠・PMSがある方にぴったり。パプリカの赤は“気分を明るくする色彩効果”も◎。
まとめ|彩り野菜で、心とからだに巡りを
ピーマンやパプリカは、鮮やかなだけでなく、薬膳的に見てもとても優秀な素材です。
ストレスがたまりやすい季節や、食欲が落ちがちなときは、ぜひ食卓に取り入れて“巡り”をサポートしてあげてください。
薬膳の知恵は、色・味・調理法を通じて、心とからだにやさしく寄り添ってくれます。
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この記事の分類
- シリーズ分類:🍴やさしい薬膳素材帖シリーズ
- 弁証分類:気滞
- 五臓六腑分類:肝
- 季節分類:春 夏