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🥦ブロッコリー|肝を整えて巡らせる、ストレス社会の美養野菜
「イライラがたまる」「肌荒れがひどい」「なんとなく体がだるい」──
そんなあなたにおすすめしたいのが、ブロッコリー。
薬膳の視点から見ると、ブロッコリーは肝気を整え、体の巡りを助ける“美と巡りの野菜”として注目されています。
🌿ブロッコリーの薬膳的プロフィール
ブロッコリーは、薬膳では「西蘭花(せいらんか)」または「青花菜(せいかさい)」と呼ばれ、春の養肝期に最適な緑色野菜とされています。
苦味を少し含みながらも甘味があり、肝と脾にやさしく働きかけてくれます。
和名 | ブロッコリー |
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中薬名 | 青花菜(せいかさい) |
分類 | アブラナ科・花菜類 |
四気 | 涼性 |
五味 | 甘・微苦 |
帰経 | 肝・脾 |
主な効能 | 疏肝理気・清熱解毒・健脾化湿 |
💡春にブロッコリーを食べるべき3つの理由
- 1. 疏肝理気:イライラ、情緒不安、PMSなどストレス性の不調をなだめる。
- 2. 清熱解毒:吹き出物、ニキビ、目の充血など“肝熱”症状を鎮める。
- 3. 健脾化湿:胃のもたれ、湿っぽい重だるさを改善する。
さらに、ブロッコリーは食物繊維やビタミンC、スルフォラファンなども豊富で、美肌や抗酸化の面からも優秀です。
🍳おすすめブロッコリー薬膳レシピ
🥢ブロッコリーと鶏むね肉の柚子塩炒め
肝の気をのびやかにしつつ、脾胃もいたわるバランスレシピ。
- 材料:ブロッコリー、鶏むね肉、柚子皮、塩、胡麻油
🥗ブロッコリーとくこの実の蒸し和え
疲れ目・ストレス・肌荒れに。華やかな副菜。
- 材料:ブロッコリー、くこの実(戻したもの)、黒酢、醤油、オイル
🍚ブロッコリーと雑穀のおかゆ
巡りと潤い、どちらも叶えたい日の朝食に。
- 材料:ブロッコリー、米、もちあわ、塩、白ごま
🔍体質に合わせた使い方と注意点
- 冷え体質:涼性のため、温める素材(生姜・ねぎ)と組み合わせを。
- 気滞タイプ:イライラ・ため息が多い方におすすめ。柑橘類や香味野菜と相性◎。
- 脾虚タイプ:胃が弱い方は、茹でる・蒸すなどの加熱調理を基本に。
📝まとめ|ブロッコリーは“肝”と“巡り”の応援団
ブロッコリーはその可愛らしい見た目以上に、巡りを整え、ストレスに負けないからだを支えてくれる薬膳食材です。
春は「肝」の季節──緊張が続く現代女性にこそ、この野菜の力を味方につけてほしいと思います。
薬膳の視点で素材を見つめ直すと、日々の食卓がもっと自分に寄り添ってくれるようになります。
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