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🥬ほうれん草|血を養い、巡りを助ける“冬の美容葉野菜”
「立ちくらみやめまいが増えた」「顔色が悪いとよく言われる」「疲れが抜けない」──
そんなとき、頼りにしたいのが「ほうれん草」。
鉄分の多い健康野菜というイメージの強いほうれん草ですが、薬膳では“養血(ようけつ)”と“通便”の両方を叶える重要な食材なんです。
🌿薬膳での位置づけ|ほうれん草はこんな食材
ほうれん草は中医学で「波菜(はさい)」と呼ばれます。
性質は涼性、味は甘。主に肝・胃・大腸経に入って働きます。
血を補って巡りを良くし、さらに腸を潤して便通も助けてくれる“美容と巡り”の両立野菜です。
和名 | ほうれん草 |
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中薬名 | 波菜(はさい) |
分類 | 葉野菜(アカザ科) |
四気 | 涼性 |
五味 | 甘 |
帰経 | 肝・胃・大腸 |
主な効能 | 養血補虚・潤燥通便・清熱解毒 |
💡女性にうれしい3つの薬膳効果
- 1. 養血補虚:月経トラブル、貧血、立ちくらみの改善に。
- 2. 潤燥通便:乾燥肌や便秘の改善に。胃腸に潤いを与える。
- 3. 清熱作用:のぼせ、吹き出物、イライラにも効果的。
特に冬の乾燥時期や、女性ホルモンの影響で体調がゆらぎやすい時期には、意識的に取り入れてほしい食材です。
🍳おすすめ薬膳レシピ
🥗ほうれん草とクコの実のナムル
血を補うクコの実との組み合わせで“目と肌”の養生に。
- 材料:ほうれん草、くこの実、醤油、ごま油、塩
🍚ほうれん草入り雑穀がゆ
養血・潤い・胃腸ケアを一度に叶える、朝の薬膳。
- 材料:ほうれん草、米、はとむぎ、もちあわ、白ごま
🍲ほうれん草と豆腐の白湯スープ
体を温めながら、内側から巡りと潤いを整える。
- 材料:ほうれん草、絹ごし豆腐、鶏ガラスープ、生姜
🔍体質に合わせたポイント
- 血虚タイプ:疲れやすく顔色が悪い方に◎。クコ・黒ごま・鶏レバーとの組み合わせが◎。
- 便秘タイプ:乾燥肌・硬便の人は、オイルと合わせて潤いプラス。
- 冷え体質:涼性なので、生食や冷たい調理は控えめに。スープや温かい炒め物がおすすめ。
📝まとめ|冬の不調を整える、美と巡りの葉野菜
ほうれん草は、単なる「鉄分野菜」ではありません。
薬膳的に見れば、血を養い、腸を潤し、全身のめぐりを整える力強い味方です。
体調が揺らぎやすい冬〜春にこそ、積極的に取り入れて、自分のからだに優しく寄り添ってみてくださいね。
他にも体質・季節に合った薬膳食材を多数ご紹介しております。
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この記事の分類
- シリーズ分類:🍴やさしい薬膳素材帖シリーズ
- 弁証分類:血虚
- 効能治法分類:潤腸通便(じゅんちょうつうべん) 清熱解毒 養血
- 五臓六腑分類:肝 胃 大腸
- 季節分類:冬