“補血と潤い”の味方|黒ごまで整える女性のための養生

“補血と潤い”の味方|黒ごまで整える女性のための養生

「髪がパサつく」「肌にツヤがなくなってきた」「なんだか疲れやすい」
それは、血や腎の力が不足してきているサインかもしれません。
そんなとき、薬膳でおすすめなのが“黒ごま”です。
中医学では、黒ごまは「補肝腎・養血潤燥」の代表食材。
この記事では、女性の不調と相性のよい“黒ごま”の薬膳的効能と養生法をご紹介します。


黒ごまの漢方的な位置づけ

黒ごま(黒芝麻)は、五臓のうち肝と腎を補い、血を養い、乾燥を潤す作用をもつ薬膳素材です。
特に女性の老化予防、月経・更年期ケア、髪・肌・目のトラブルに用いられます。

漢方的分類

  • 五性:平性(穏やか)
  • 五味:甘味
  • 帰経:肝・腎・大腸経
  • 主な効能:補肝腎・養血・潤腸通便・美容養生

黒ごまが活躍する体質・症状

体質 特徴 症状の例
血虚 栄養不足/顔色が悪い/貧血傾向 疲れやすい/めまい/爪が割れる
肝腎陰虚 乾燥傾向/加齢による不調/腰や足のだるさ 白髪・耳鳴り・不眠・骨の弱り
便秘体質(陰血不足) 乾燥便/肌のカサつき/潤い不足 毎朝スッキリしない/肌荒れ

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黒ごまの取り入れ方と活用法

使い方のコツ

  • すりごまにすることで吸収率アップ
  • 炒って香りを出し、香味野菜や味噌と相性◎
  • デザート・汁物・主食にも応用できる万能素材

おすすめレシピ:黒ごまはちみつ養生ペースト

材料(作りやすい分量)

  • 黒ごま(すり):大さじ3
  • はちみつ:大さじ2
  • 豆乳:大さじ1〜2(お好みで)

作り方

  1. すりごまにはちみつを混ぜ、豆乳でやわらかさを調整する
  2. トースト・お粥・お餅・クラッカーに添えても◎

朝の気力補給、おやつの心の潤いにぴったりの一品です。


組み合わせ食材とセルフケア

相性の良い組み合わせ

  • なつめ:補血・安神/心と体を同時に養う
  • くるみ:腎を補い、慢性疲労や冷えに◎
  • 黒豆:さらに肝腎を補う補陰の組み合わせ

おすすめのツボ

  • 命門(めいもん):おへその真裏の腰部/腎陽・生命力の源
  • 三陰交(さんいんこう):内くるぶしの上/血・腎・婦人科調整

まとめ:美しさと元気は“内側から”育てる

肌や髪に現れるサインは、体の“内側”からの声かけ。
黒ごまは、補う・潤す・老けさせないという3つの柱で、女性のからだにやさしく寄り添ってくれます。
毎日のごはんに、黒のひとさじを。
その積み重ねが、明日のあなたを整えてくれるはずです。

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この記事の分類

対象者: 健康志向
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