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くすみ・生理痛が気になるあなたへ|“瘀血体質”の巡らせ薬膳ごはん
「肌のくすみが気になる」「生理痛が重い」「冷えのぼせがある」──
そんなお悩みをお持ちの方は、“瘀血体質(おけつ)”かもしれません。
この記事では、瘀血体質の特徴と、血の滞りをほぐす薬膳食材とセルフケアをやさしく解説いたします。
瘀血体質とは?
「瘀血(おけつ)」とは、血の流れが悪く、体内にとどまってしまった状態を意味します。
冷えやストレス、慢性の体調不良によって、血行不良や痛みなどが引き起こされやすくなります。
✔ 瘀血タイプに見られる特徴
- 顔色がくすむ/唇や舌が紫がかる
- 肩こり/頭痛/慢性的な痛み
- 月経痛が強い/経血に塊がある
- しみ・そばかす・目の下のくま
- 冷えのぼせ/静脈瘤/痔
「循環が悪い」「体のどこかがいつも詰まっている」そんな感覚がある方は、瘀血の傾向が強いかもしれません。
薬膳での基本アプローチ:活血化瘀(かっけつかお)
瘀血体質には、「血を巡らせて滞りをほぐす=活血化瘀」がポイントです。
また、体を冷やすと瘀血が悪化しやすいため、温性の巡らせ食材も効果的です。
活血食材の傾向
- 性質: 温性・辛味・芳香
- 作用: 血行促進・瘀血除去・鎮痛
おすすめの活血薬膳食材
食材 | 作用 | おすすめの食べ方 |
---|---|---|
紅花(こうか) | 血を巡らせ、生理痛を緩和 | 紅花茶(市販)/スープに少量加える |
黒きくらげ | 血を養い、巡らせる | 炒め物、スープ、酢の物 |
たまねぎ | 血行促進、冷え性改善 | スープ、炒め物、マリネ |
にんにく・生姜 | 温めながら巡らせる代表素材 | 薬味、スープ、蒸し料理 |
黒酢 | 血液浄化、代謝アップ | ドレッシング、酢豚、飲料 |
簡単レシピ|黒きくらげとたまねぎの巡り炒め
材料(2人分)
- 黒きくらげ(乾燥を戻す)20g
- たまねぎ 1/2個(スライス)
- しょうが・にんにく 各少々
- 黒酢 大さじ1/醤油・塩・胡椒 適量
作り方
- たまねぎときくらげを炒める
- しょうが・にんにくで香りを出し、黒酢で味を整える
- ごはんのおかずにもぴったりな巡りレシピ
日常生活でのセルフケアポイント
- 冷え・長時間の座りっぱなしを避ける
- 軽い運動やストレッチで血流改善
- ストレス・怒りをため込まずリラックスを意識
まとめ:血を巡らせることは、美しさと元気の源
瘀血体質の改善には、「流す」「温める」という視点が大切です。
薬膳のちからで、冷えや詰まりを少しずつ整えて、からだとこころの滞りをほどいていきましょう。
この記事の分類
- シリーズ分類:季節の不調と漢方