血虚体質:顔色が悪いあなたへ|“血虚体質”を補う食材とレシピ

顔色が悪いあなたへ|“血虚体質”を補う食材とレシピ

「顔色が悪い」「爪が割れやすい」「めまいや立ちくらみがある」──
それは、“血虚体質(けっきょ)”のサインかもしれません。
この記事では、血虚体質の特徴と、日常の食事で“血”を補う薬膳食材やレシピをご紹介します。


血虚体質とは?

中医学での「血」は、栄養・潤い・精神活動を支える重要な物質です。
血が不足すると、全身への栄養供給が滞り、心身ともに虚弱な状態になりやすくなります。

✔ 血虚タイプに見られる特徴

  • 顔色が青白い/唇や舌の色が淡い
  • めまい・立ちくらみ/動悸がしやすい
  • 不眠/夢を多く見る/集中力が続かない
  • 月経量が少ない/生理が遅れがち
  • 肌・髪が乾燥しやすい/爪が割れやすい

「見た目に元気がない」「眠りが浅くて回復しない」と感じる方は、血虚体質かもしれません。


薬膳での基本アプローチ:補血(ほけつ)

血虚体質には、血を補う“補血(ほけつ)”の食材が基本です。
加えて、血を生む土台である「脾」と「肝」の働きを整えることも重要です。

補血を助ける食材の傾向

  • 性質: 温性・平性(消化しやすく体を養う)
  • 味: 甘味・鹹味(栄養補給・潤い補助)

おすすめの補血食材

食材 作用 おすすめの食べ方
当帰(とうき) 血を補い、巡らせる 薬膳スープ、煮物(市販漢方食品可)
ほうれん草 鉄分が豊富、血を養う おひたし、卵とじ
レバー 造血の王様、補血食材の代表格 炒め物、レバーパテ、味噌炒め
なつめ 血と気を補う/精神を落ち着かせる スープ、粥、紅茶に
黒ごま 肝腎を養い、血を補う 和え物、すりごま、ペースト

簡単レシピ|ほうれん草とレバーのあたため炒め

材料(2人分)

  • 鶏レバー 100g(下処理済)
  • ほうれん草 1束
  • なつめ(刻んだもの)2粒
  • ごま油・生姜・塩・醤油 少々

作り方

  1. レバーは臭みを取って下ゆでし、一口大に
  2. ほうれん草はさっと茹でてカット
  3. ごま油・生姜で炒めて、なつめと一緒に調味する

鉄分・補血素材をまとめてとれる、女性に嬉しい定番の薬膳炒めです。


日常生活でのセルフケアポイント

  • 朝食を抜かない(気血を生み出す土台になる)
  • 過労・寝不足・目の酷使を避ける
  • 月経期はとくに補血の意識を持つ

まとめ:血は“からだとこころの栄養”

血虚体質は、栄養不足だけでなく、ストレスや慢性疲労でも起こります。
しっかり休むことも、食材で補うことも、どちらも大切な「補血」です。
今日の一皿から、あなたのからだと心にやさしく栄養を届けてみてください。

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