目次
PMS・月経前の不調は体質で変わる|漢方的アプローチで整える4つのタイプ
「月経前になると情緒が不安定」「毎月、同じ時期に不調が続く」「PMS対策が効かない…」
それは、あなたの体質に合ったケアができていないのかもしれません。
漢方では、月経前の不調(PMS)は“証(体質)”に応じて症状も整え方も異なると考えます。
この記事では、PMSを引き起こしやすい4つのタイプと、それぞれに合った食事・セルフケアをご紹介いたします。
漢方で見るPMSのとらえ方
中医学では、月経は「血」のリズムに深く関わっており、「肝・脾・心・腎」など複数の臓腑バランスが大きく影響します。
特にPMSは、気・血・水の滞りや不足により起こるとされ、以下の4タイプに分類できます。
タイプ①|気の巡りが滞る「気滞タイプ」
主な症状
- イライラ/怒りっぽい/ため息が出る
- 胸やお腹の張り/便秘ぎみ
- 月経前に強く症状が出る
整え方のポイント
- 食養生:しそ、柑橘、陳皮、春菊など香りのあるもの
- セルフケア:太衝のツボ刺激、深呼吸、軽いウォーキング
タイプ②|血の巡りが悪い「瘀血タイプ」
主な症状
- 月経痛が強い/塊が出る
- 顔や唇がくすむ/目の下のくま
- しみ・そばかすが増える
整え方のポイント
- 食養生:たまねぎ、黒きくらげ、黒酢、紅花茶
- セルフケア:ストレッチ、入浴、三陰交・血海のツボ温灸
▶ 瘀血体質の薬膳を見る
タイプ③|血が足りない「血虚タイプ」
主な症状
- 顔色が悪い/爪が割れやすい
- 眠りが浅い/集中できない
- 月経が遅れがち/量が少ない
整え方のポイント
- 食養生:黒ごま、レバー、ほうれん草、なつめ
- セルフケア:早寝、ゆったり過ごす、湧泉のツボ刺激
タイプ④|心と脾が弱っている「心脾両虚タイプ」
主な症状
- 情緒不安定/落ち込み/不安感
- 食欲不振/夢を多く見る
- 動悸/疲れやすさとともに症状が出る
整え方のポイント
- 食養生:百合根、龍眼肉、山芋、豆腐、はちみつ
- セルフケア:昼寝15分、心包経・内関ツボ刺激
まとめ:PMS対策は“わたしに合う”ケアから
PMSは、女性にとって身近でありながら個人差の大きい不調です。
だからこそ、「体質別」のアプローチで根本から整えることが大切です。
一時しのぎではない、自分に合ったケアを見つけて、毎月をもっと軽やかに過ごしていきましょう。