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ベタつき・ニキビが気になる方へ|“湿熱体質”を冷ます薬膳
「顔や背中のニキビが治らない」「体がベタつく」「口が苦い」──
そんな不調が続くときは、“湿熱体質(しつねつ)”の可能性があります。
この記事では、湿熱体質の特徴と、余分な熱と湿を冷まし排出する薬膳食材を中心としたセルフケアをご紹介いたします。
湿熱体質とは?
「湿熱」とは、中医学でいう体内にこもった“熱”と“湿気”の混在状態。
飲食の不摂生、ストレス、気候などにより、体の排出機能が落ちてこもることで発生します。
✔ 湿熱タイプに見られる特徴
- 顔や背中のニキビ/吹き出物
- ベタつき/脂っぽい肌/皮脂が多い
- 口が苦い/舌に黄色い苔がある
- 尿が濃くて少ない/便がねばつく
- イライラしやすい/湿度が苦手
「なんとなく重だるく、ベタベタして熱っぽい」そんな感覚は、湿熱の典型です。
薬膳での基本アプローチ:清熱利湿(せいねつ・りしつ)
湿熱体質のケアには、“熱を冷まし、湿を排出する”ことがカギとなります。
薬膳ではこれを清熱利湿と呼び、涼性・淡味・苦味の食材を選びます。
清熱利湿のポイント
- 性質: 涼性〜寒性(熱を冷ます)
- 味: 苦味・淡味(排湿・解毒)
おすすめの清熱利湿食材
食材 | 作用 | おすすめの食べ方 |
---|---|---|
緑豆 | 強力な清熱解毒/吹き出物に◎ | スープ、粥、甘煮 |
ハトムギ | 湿を排出、美肌効果も | お茶、雑穀ご飯、スープ |
ゴーヤ | 苦味で熱を冷まし、便通改善 | チャンプルー、和え物 |
きゅうり | 清熱+利尿でむくみにも | サラダ、酢の物、和え物 |
豆腐 | 淡味・冷性で胃腸にやさしく熱を冷ます | 冷ややっこ、汁物 |
簡単レシピ|緑豆とハトムギの清熱スープ
材料(2人分)
- 緑豆(乾燥)50g(ゆでる)
- ハトムギ(乾燥)30g(ゆでる)
- 豆腐 1/2丁
- きゅうり(千切り)1/2本分
- だし汁、塩、少量の味噌
作り方
- 緑豆とハトムギをやわらかく茹でる
- だし汁に豆腐・きゅうりを加えて火を入れる
- 塩と少量の味噌で味を整える
熱っぽくて食欲がない時にも食べやすい、解毒と排湿を意識したさっぱり薬膳スープです。
日常生活でのアドバイス
- 辛味・脂っこいもの・甘いものは控える
- 冷房の冷えすぎ・発汗不足に注意
- 早寝早起きで代謝リズムを整える
まとめ:熱と湿を抜いて、“スッキリ体質”へ
湿熱体質の改善には、「冷ます」「流す」「ととのえる」の3つのアプローチが有効です。
薬膳のちからで、からだの内側にこもった重さと熱をやさしく解き放ち、スッキリと巡る体づくりを始めてみましょう。