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関節痛は“体質”でケアが変わる|痰湿・寒湿タイプ別に合う漢方とセルフケア
関節の痛みやこわばり──それは単なる冷えや加齢だけでなく、あなたの「体質」と関係しているかもしれません。
中医学では、関節痛の背景にある体質を見立て、証に合ったケアを行うことで、不調の根本から整えることができます。
関節痛に多い体質──痰湿タイプと寒湿タイプ
関節の不調を引き起こす体質は人それぞれですが、特に多いのが「痰湿(たんしつ)」と「寒湿(かんしつ)」です。
それぞれの違いを、簡単に比較してみましょう。
特徴 | 痰湿タイプ | 寒湿タイプ |
---|---|---|
主な自覚症状 | 重だるさ・むくみ・めまい | 関節の冷え・痛み・こわばり |
悪化する条件 | 雨の日・湿度の高い日 | 寒い日・冷えた環境 |
体型の傾向 | やや肥満傾向、むくみやすい | 痩せ型〜高齢者に多い |
舌の状態 | 白くて厚い舌苔、むくみ舌 | 白くて湿った舌苔、歯痕あり |
あなたの体質傾向は?(簡易セルフチェック)
- 関節が重だるく、動かしにくい
- 冷えた日に痛みが増す or 湿気が多いと不調が出る
- 下半身がむくみやすく、汗をかきにくい
- 舌苔が白く厚い/水っぽい感じ
上記に多く当てはまる方は、「寒湿」または「痰湿」の傾向があると考えられます。
体を温めて、湿を取り除くケアが大切です。
体質別|おすすめ漢方とセルフケア
■ 痰湿タイプの方へ
- 代表処方:二陳湯(にちんとう)、平胃散(へいいさん)
- 効能:燥湿・化痰・健脾
- セルフケア:はとむぎ茶・軽い運動・ツボ「豊隆(ほうりゅう)」
■ 寒湿タイプの方へ
- 代表処方:苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
- 効能:温陽・利水・除湿
- セルフケア:よもぎ風呂・生姜・ツボ「陽池(ようち)」「足三里(あしさんり)」
関連コンテンツ
- 痰湿証とは(※近日公開予定)
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まとめ
関節痛は、体質によって「整え方」が変わります。
痰湿タイプなら湿をさばくこと、寒湿タイプなら体を温めることが大切です。
中医学の知恵で、日々の不調を“あなたらしく”整えていきましょう。