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冷えや湿気で悪化する関節痛 – 漢方で温めて巡らせるケア
はじめに
「雨の日に関節が痛む」「寒いと動きが悪くなる」—— そんな冷えや湿気による関節痛に悩んでいませんか?
中医学では、このような痛みは風寒湿痺(ふうかんしつひ)が原因とされ、体を温め、巡らせることで改善を目指します。この記事では、冷えや湿気で悪化する関節痛の原因と、漢方を使ったケア方法をご紹介します。
中医学で考える関節痛の原因「風寒湿痺」
関節痛の多くは、風・寒・湿の邪気が関節に入り込み、気血の流れを妨げることで起こります。
風寒湿痺の特徴
- 寒いと痛みが強くなる
- 湿気の多い日に重だるい痛みが出る
- 関節がこわばり、動きにくい
- 温めると楽になる
漢方で温めて巡らせるケア
おすすめの漢方薬
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
風寒湿を取り除き、血行を促進する。関節のこわばりや痛みに。 - 桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
寒さで悪化する痛みに。体を内側から温める。 - 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
湿気によるむくみや重だるい関節痛に効果。
生活習慣での対策
- 関節を冷やさないよう、温かい衣類やカイロを活用
- 湿度の高い場所を避け、室内は除湿を心がける
- ぬるめの湯船で体を温め、血行を促す
- 過度な運動は避け、軽いストレッチで筋肉をほぐす
食事で体を温める
- しょうが、ねぎ、シナモンなどの温性食材を取り入れる
- 冷たい飲食物は控え、温かいスープや煮物を中心に
- アルコールや甘い物の摂りすぎにも注意
まとめ
冷えや湿気による関節痛は、体を温め、巡りを良くすることで和らげることができます。
中医学では、風寒湿を取り除き、気血の流れを整えることが大切とされています。
漢方と生活養生を取り入れ、痛みに負けない健やかな毎日を目指しましょう。