スマホ・PC疲れの目と脳に|漢方で整える“肝血”と集中力

スマホ・PC疲れの目と脳に|漢方で整える“肝血”と集中力

スマホやパソコンを長時間使い続けて、

  • 目がかすむ、ショボショボする
  • 集中力が続かない
  • 寝つきが悪く、常に疲れている

そんな症状を感じたことはありませんか?

現代人の“デジタル疲れ”は、単なる眼精疲労ではなく、
中医学では「肝血(かんけつ)の消耗」と捉えます。

この記事では、目や脳の疲労と「肝」の関係を解説し、
肝血を補って集中力を高める漢方・薬膳・生活習慣をご紹介します。


中医学で見る「肝と目・脳の関係」

中医学では、「肝は血を蔵し、目に開竅(かいきょう)する」とされ、
肝の健康=目と脳のパフォーマンスに大きく影響します。

  • 目の疲れ → 肝血の消耗
  • 集中力の低下 → 精神の栄養不足(肝血虚)
  • 怒りやすさ・焦燥感 → 肝の疏泄機能の乱れ

つまり、長時間のデジタル作業によって肝血が消耗すると、
「見る・考える・落ち着く」すべてに不調が現れやすくなるのです。


肝血虚セルフチェック

  • 目の疲れ・かすみ・乾き
  • 集中力が続かない・物忘れ
  • 爪がもろい・肌が乾燥する
  • イライラしやすい・怒りっぽい
  • 寝つきが悪い・夢を多く見る
  • 月経不順・色が淡い

これらに当てはまる方は、肝血虚(かんけつきょ)タイプかもしれません。


肝血を補う漢方処方

① 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

目の疲れ・視力低下・頭重感などに。肝腎陰虚を補う代表処方。

② 加味逍遥散(かみしょうようさん)

ストレスによる肝気鬱結+血虚に。女性の眼精疲労やPMSにも。

③ 四物湯(しもつとう)

血虚の基本処方。肌・爪・目の栄養に。疲れやすい女性向け。

④ 天王補心丹(てんのうほしんたん)

不安・不眠・動悸など、肝心の陰血不足に。


肝血を補う薬膳素材

1. 血を作り、目を養う食材

  • ほうれん草・にんじん・黒ごま
  • レバー・卵黄・黒きくらげ
  • ブルーベリー・クコの実

2. イライラ・のぼせを抑える素材

  • セロリ・菊花・緑豆・ミント

おすすめレシピ

  • クコの実と卵のスープ
  • ほうれん草と黒ごまの和え物
  • ブルーベリー入り雑穀がゆ

目と脳をいたわるセルフケア

1. 20-20-20ルール

  • 20分作業したら、20秒、20フィート(約6m)先を見る

2. 寝る前1時間は「ブルーライトOFF」

  • スマホ・PC・テレビを消す時間を作る
  • 照明も暖色系にして、肝を休める

3. 目の蒸しタオル+こめかみマッサージ

  • 目の血流を促し、肝血の巡りを改善

まとめ|“肝血”は目と脳のエネルギー源

「目が疲れる」「集中できない」「いつも頭がぼーっとする」

それは中医学でいう“肝血”の不足かもしれません。

血を養い、肝の疏泄を整えることで、目も脳も心も、もっと元気に。
日々のスマホ・PC疲れを感じたら、まずは漢方と食養生から始めてみませんか?

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