目次
疲れが抜けない人へ|漢方が教える“気血水”タイプ別・朝の整え方
「朝がしんどい」「寝ても疲れが取れない」「なかなかスイッチが入らない」──
そんなお悩み、ありませんか?
西洋医学では睡眠不足や自律神経の乱れといった説明がされがちですが、漢方では“気・血・水”のバランスの乱れが原因と考えます。
この記事では、朝の不調を「気虚・血虚・水滞」の3タイプに分けて、それぞれに合った朝の過ごし方と食事のヒントをご紹介します。
漢方で見る「気・血・水」のバランスとは?
漢方では、私たちの体は「気(エネルギー)」「血(栄養・精神)」「水(体液)」で構成されており、これらがうまく巡っている状態が健康とされています。
朝がつらいと感じる人は、この3つのうちどれかが滞っている可能性があります。
タイプ①|気が足りない「気虚タイプ」
朝の不調傾向
- 起きても疲れが抜けない
- 午前中はずっとぼーっとしている
- 朝から動くのがつらい・息切れしやすい
朝の整えポイント
- 朝食:温かい粥+なつめ or 鶏スープ
- 習慣:深呼吸+軽いストレッチで「気」を動かす
- 避けるべき:冷たい飲み物・スキップ朝食
おすすめ食材
山芋、もち米、かぼちゃ、なつめ、鶏肉 など
タイプ②|血が不足している「血虚タイプ」
朝の不調傾向
- 立ちくらみ・めまい/顔色が悪い
- 夢が多く眠りが浅い/朝起きてもスッキリしない
- 集中力が出にくい/ぼーっとする
朝の整えポイント
- 朝食:温野菜+たまご+レバーや黒ごま入り粥
- 習慣:音楽や光で五感を刺激する起床法
- 避けるべき:朝シャワー・過剰な情報接触(SNS)
おすすめ食材
ほうれん草、黒ごま、レバー、卵、当帰茶 など
タイプ③|水が滞っている「水滞タイプ」
朝の不調傾向
- 起きた瞬間から頭が重い/むくんでいる
- 胃がもたれて食欲がない
- だるさが長引く/湿気に弱い
朝の整えポイント
- 朝食:はとむぎ雑炊、味噌汁+しょうが
- 習慣:白湯・足湯・軽い散歩で巡らせる
- 避けるべき:パン+コーヒーだけ/冷たいジュース
おすすめ食材
はとむぎ、とうもろこし、しそ、生姜、冬瓜、あずき など
▶ 痰湿体質向け薬膳はこちら
まとめ:朝の不調も“体質別”にととのえる
なんとなく続く朝の不調──
それは生活リズムの問題だけでなく、「気・血・水」のバランスが乱れているサインかもしれません。
自分の体質に合った朝の食事と習慣で、1日のスタートをしなやかに整えていきましょう。