夜泣きは体質のサイン?漢方で穏やかな眠りをサポート

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夜泣きは体質のサイン?漢方で穏やかな眠りをサポート

はじめに

「夜になると泣き止まない」「突然目を覚まして泣き続ける」—— 小さなお子さんの夜泣きに困っていませんか?
中医学では、夜泣きは単なる成長の一過性のものではなく、体質や心身のバランスの乱れによって起こると考えられています。
この記事では、夜泣きの原因と、体質に合わせた漢方ケアをご紹介します。

中医学で考える夜泣きの原因

夜泣きは、中医学では「驚悸(きょうき)」や「驚風(きょうふう)」と呼ばれ、次のような体質的要因が関係するとされています。

1. 心脾両虚(しんぴりょうきょ)

  • 心(しん)の安定と脾(ひ)の気が不足し、不安感が強くなる
  • 寝付きが悪く、浅い眠りで夜中に何度も起きる

2. 肝鬱化火(かんうつかか)

  • 情緒が不安定で、怒りっぽく、イライラしやすい
  • 夜になると熱を帯びたように興奮し、目を覚ます

3. 驚風・痰熱(たんねつ)

  • 体内に痰や熱がこもり、眠りを妨げる
  • 体が熱く、汗をかきやすい

体質別・漢方ケアの提案

心脾両虚タイプ

  • 帰脾湯(きひとう) – 心を安定させ、脾を補う
  • 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう) – 不安感が強く、泣き止まない場合に

肝鬱化火タイプ

  • 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう) – 肝の熱を冷まし、情緒を整える
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) – イライラ、興奮を鎮める

痰熱タイプ

  • 温胆湯(うんたんとう) – 胃腸の痰熱を取り除き、眠りを深くする
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう) – 熱が強い場合の体質改善に

家庭でできるケアのポイント

  • 寝る前は、明かりを暗くし、静かな環境を整える
  • 日中にしっかり体を動かし、適度な疲れを促す
  • 冷たいもの、甘いものを控え、消化にやさしい食事を
  • 寝る前のスキンシップで安心感を与える

まとめ

夜泣きは体質のサインかもしれません。
中医学では、体のバランスを整えることで、穏やかな眠りを導くと考えます。
体質に合った漢方ケアと、日々の生活習慣を見直しながら、お子さまの心と体を優しく支えていきましょう。

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