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🌸 アレルギー体質を中医学で読み解く|花粉症・喘息・皮膚炎に共通する“証”とは?
「春になると花粉で目や鼻がつらい」「季節の変わり目に皮膚がかゆい」
「気圧や疲れで喘息が悪化する」──
そんなアレルギー体質にお悩みの方にこそ知ってほしいのが、中医学(東洋医学)の視点です。
この記事では、現代医学と中医学を比較しながら、アレルギー体質に共通する“体質の偏り”を読み解き、漢方・薬膳・経絡セルフケアで体質から整える方法をご紹介します。
🧬 現代医学におけるアレルギーの定義とメカニズム
アレルギーとは、免疫系が本来反応しなくてよい物質(花粉・ハウスダスト・食物・化学物質など)に過剰に反応し、炎症を引き起こす状態です。
- 🔗 IgE抗体の産生:アレルゲンに対してIgE抗体が作られ、肥満細胞と結合
- 💥 ヒスタミン放出:再びアレルゲンに触れると、ヒスタミンなどの化学物質が放出
- 🔥 炎症反応発生:くしゃみ・鼻水・かゆみ・喘鳴・蕁麻疹などの症状が出現
🌿 中医学で見るアレルギー体質の根本原因
中医学では、アレルギーは「正気(体を守る力)の不足」と「邪気(外からの刺激)への感受性の高さ」の組み合わせで発生すると考えます。
とくに関与する五臓:
- 💨 肺: 皮毛・呼吸・鼻を主る。外邪に弱くなるとアレルギーが出やすい
- 🌧 脾: 消化吸収・水分代謝に関与。痰湿や鼻水・皮膚症状の原因に
- 🪫 腎: 体質・免疫のベース。先天的なアレルギー傾向や長期症状と関係
🔍 体質別にみる代表的な“証”と特徴
- 💨 肺気虚: 咳・鼻水・皮膚の乾燥。風邪を引きやすく免疫が弱い
- 🌧 脾虚湿盛: 食欲不振・痰・むくみ・鼻づまり。舌に歯痕あり
- 🪫 腎陰虚: 慢性化した喘息・夜間悪化・のぼせ・寝汗
- 🔥 血熱: 蕁麻疹・かゆみ・赤み・便秘。熱がこもる体質
💊 症状別に使われる代表的な漢方処方
🤧 花粉症・鼻炎タイプ
- 小青竜湯: 鼻水・くしゃみが止まらない寒性タイプに
- 辛夷清肺湯: 鼻づまりが強い熱性タイプに
- 玉屏風散(衛益顆粒): 肺気虚体質を底上げしたい人に
😮💨 喘息タイプ
- 麻杏甘石湯: 咳が強く痰が多い急性期に
- 麦門冬湯: 空咳・夜間咳・腎陰虚傾向に
- 柴朴湯: ストレスで悪化する咳や喉の閉塞感に
🌱 皮膚炎・じんましんタイプ
- 消風散: 湿疹・かゆみ・赤みがある皮膚症状に
- 当帰飲子: 乾燥・血虚傾向の慢性皮膚炎に
- 竜胆瀉肝湯: 熱感・湿疹・イライラを伴う人に
🍽 薬膳セルフケア|体質別おすすめ食材
- 💨 肺気虚型: 白きくらげ・山芋・銀杏・はちみつ
- 🌧 脾虚湿盛型: はとむぎ・とうもろこし・大根・生姜
- 🪫 腎陰虚型: 黒豆・黒ごま・なつめ・ほうれん草
- 🔥 血熱型: トマト・セロリ・菊花・緑豆・緑茶
👣 経絡セルフケア|肺・脾・腎を整えるツボ
- 尺沢(しゃくたく): 肺の熱を取る。肘のしわの外側
- 足三里(あしさんり): 脾胃を補う。胃腸虚弱・アレルギー体質全般に
- 太谿(たいけい): 腎を補う。疲れや虚弱体質の土台に
- 合谷(ごうこく): 全身調整。鼻炎・皮膚症状・肩こりにも
🌈 まとめ|“アレルギー体質”は変えられる
花粉症・喘息・皮膚炎──どの症状も異なるようでいて、実は五臓六腑の失調と気血水の偏りが共通の背景にあります。
「アレルゲンを避ける」だけでなく、「体を整える」発想を持つことが、根本改善への第一歩です。
あなたの体質に合った中医学的ケアを、日々の暮らしに無理なく取り入れてみませんか?
📣 最後に:もう一記事読んでみませんか?
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