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ツボと経絡で整えるセルフケア|初心者向け経絡入門
「ツボ押しって本当に効くの?」「経絡ってなんだか難しそう…」
そう思っている方にこそ知ってほしい、漢方の視点から見る“からだの流れ”の整え方。
この記事では、中医学の基礎となる経絡(けいらく)とツボ(経穴)の考え方と、初心者でも実践できるセルフケア方法をご紹介します。
経絡(けいらく)とは?
経絡とは、からだの中を巡る「気・血・水」の通り道のこと。
経絡にはそれぞれ臓腑とつながるルートがあり、全身をネットワークのようにつなげています。
経絡のポイント
- 全身に12の正経(十二経脈)が存在
- それぞれに「手」「足」「陰」「陽」の区分がある
- 経絡上にツボ(経穴)が並ぶ
気の流れが滞ると、痛み・冷え・だるさ・不眠・便秘などさまざまな不調につながると考えられています。
ツボ(経穴)とは?
ツボとは、経絡上の気血の出入り口であり、調整ポイントです。
押したり温めたりすることで、気・血・水の流れを整え、臓腑の働きを高めるとされています。
ツボ刺激のメリット
- 自分でできる(セルフケア)
- 副作用がない
- 症状に応じて使い分けできる
ツボ押しは1日数分でも効果が出やすく、忙しい人にもおすすめのセルフケア法です。
初心者にも使いやすいツボ5選
ツボ名 | 作用 | 位置と押し方 |
---|---|---|
合谷(ごうこく) | 万能ツボ:頭痛・肩こり・自律神経 | 親指と人差し指の骨が交差するくぼみ。反対の親指で5秒押して離すを繰り返す。 |
足三里(あしさんり) | 胃腸強化・疲労回復・免疫アップ | 膝下、外側の骨のくぼみ。お灸や円を描くようなマッサージも可。 |
太衝(たいしょう) | 肝の気を巡らせる・イライラ・目の疲れ | 足の甲、親指と人差し指の骨が交差するくぼみ。 |
中脘(ちゅうかん) | 胃のもたれ・食欲不振 | みぞおちとへその中間点。手のひらで温めるようにマッサージ。 |
百会(ひゃくえ) | 精神安定・不眠・自律神経調整 | 頭のてっぺん、両耳を結んだ線と頭頂部が交差する点。 |
セルフケアの基本ルール
- 1回の刺激は3〜5分程度でOK
- 朝起きたとき、入浴中、就寝前が効果的
- 気持ちよいと感じる程度の圧で無理なく
ツボ押しが痛い、疲れると感じた日は休んでも構いません。続けやすいことが何より大切です。
まとめ:ツボはからだの声を聴く場所
ツボや経絡は、目に見えなくても、毎日を支えてくれる“体の回路”です。
ちょっとした時間にツボを押すことで、体も心もスーッと楽になる。
そんなセルフケアの習慣を、あなたの日常にも取り入れてみてください。
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