病の原因。六淫の1つ。湿気(しっけ)湿(しつ)ともいう。性質は梅雨時期のイメージとおなじジメジメ、ベトベトと粘膩性がある。軽いか重いかでいえば、重い。澄んでいるか濁っているかでいえば、濁っているイメージ。「 脾 は湿邪を嫌う」という言葉があるが、湿邪は脾の 運化 を妨げる。外感湿邪では、悪寒発熱発汗あるが発汗しても熱はなかなか下がらない。頭をくるまれたような頭重感をもたらす。天候の影響で頭痛する方などは湿邪が原因となっていることが多い。そのほか 食欲不振、胸悶 、腰のだるさなどがある。湿邪なので口渇はおきない。反対に体内に湿が生じた場合は、内湿と表現し外感湿邪と区別することもある。内湿は体内の津液停滞などによる水湿停滞が原因のことが多い。
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